第13回 ウイスキー × シガー
シガーにあう4Cといえばコニャックだが、実はウイスキーも非常にマッチする。実はコニャックとウイスキーは同じ蒸留酒なのだが原料と製法、生産地が異なることで名称が違うのだ。
コニャックはブランデーの一種でフランスのコニャック地方で生産されたもので原料は葡萄である。ブランデーとは果実酒からつくった蒸留酒の総称で原料は葡萄が多いが林檎からつくったアップル・ブランデーやサクランボからつくったチェリー・ブランデーなども存在する。フランスのアルマニャック地方で醸造されるブランデーとしてアルマニャックもある。
ウイスキーは大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を麦芽の酵素で糖化し、これを発酵させ蒸留したものである。アメリカのケンタッキー州を中心に生産されているウイスキーで原料が51%以上80%未満のトウモロコシを含んでつくられたものがバーボンだ。81%以上のトウモロコシが含まれているものはコーン・ウィスキーという。さらにイギリスのスコットランドで定められた方法で製造されるウイスキーをスコッチという。
このような違いを理解して味わうのも粋な男の嗜みかもしれない。
スコットランドの西南にウイスキーの聖地と呼ばれるアイラ島のシングルモルトウイスキーにあわせたいシガーが「[DAVIDOFF NICARAGUA Diadema] ダビドフ ニカラグア ディアデマス」だ。
ヘッドやフットがフィギュラドシェイプというユニークな形状のため、ニカラグア特有のアロマやスパイシーさが際立って感じられるのが特徴だ。吸うにつれて、よりビターなチョコレートのような味わいが広がりスコッチウイスキーとのベストマッチを楽しめる逸品だ。
心の余裕と時間の余裕、そこにシガーとともに過ごす素敵なときを。